小学生がプレゼンのテーマを決められず止まってしまうときは、難しい研究課題を探すより、本人の「好き」や日常から始める方が言葉を引き出しやすくなります。本記事では、約1分の解説動画を導入に使い、テーマ決定から3部構成のメモ作り、相互発表と振り返りまで進める50分授業案を紹介します。
この授業でできること
| 対象 | 小学校中学年〜高学年(中学生の導入にも対応) |
|---|---|
| 時間 | 50分 |
| 準備物 | 動画を映す端末、メモ用紙またはワークシート、筆記用具 |
| 成果物 | 発表テーマ1つと「はじめ・なか・おわり」の構成メモ |
| 主な力 | 自己理解、情報整理、構成、対話、表現 |
まずは1分動画でテーマ選びの考え方を共有
動画のポイントは、発表の上手さよりも「なぜ好きなのか」「どこが面白いのか」を自分の言葉で伝えることです。食べ物、家族、日課、ゲーム、スポーツ、音楽など、普段の生活そのものがテーマ候補になります。
50分授業の進め方
1.導入:動画を見て「好き」を思い出す(5分)
動画を見たあと、「最近よく話すこと」「時間を忘れて取り組めること」「誰かにおすすめしたいもの」を問いかけます。最初から一つに決めさせず、思いついた言葉を3〜5個書かせます。
2.候補を広げる(10分)
- ゲーム・デジタル:好きなゲームの魅力、Scratch作品、工夫したプログラム
- 生き物・自然:ペット、動物、昆虫、植物の成長
- 趣味・スポーツ:得意な技、音楽、工作、電車
- 学び・探究:地域の場所、科学実験、本、歴史上の人物
- 日常・将来:料理、家族との思い出、特技、将来の夢
さらに詳しい20テーマ例は、DIGITAL STEPS LEAGUE公式の小学生のプレゼンテーマおすすめ20選で確認できます。
3.発表したいテーマを一つ選ぶ(10分)
候補ごとに、次の3項目へ○・△を付けます。「自分が本当に好きか」「おすすめポイントを2つ以上話せるか」「写真・作品・体験など見せられる材料があるか」。○が多いものを第一候補にします。
4.3つのステップで構成メモを作る(15分)
| 構成 | 書く内容 | 問いかけ例 |
|---|---|---|
| はじめに | テーマと選んだ理由 | いつ、何がきっかけで好きになった? |
| なか | 面白さ・すごさ・おすすめを2〜3個 | 初めて聞く人に一番見てほしいところは? |
| おわりに | まとめ、これからやりたいこと、聞き手への言葉 | 発表後に相手にどう思ってほしい? |
5.ペアで伝えて振り返る(10分)
1分ずつ説明し合い、聞き手は「伝わった好きの理由」と「もっと聞きたいこと」を一つずつ返します。最後の2分で、児童・生徒が「今日決めたテーマ」「次に調べること」「発表で一番伝えたいこと」を出口カードへ書きます。講師は話し方の上手さではなく、本人の言葉と次の行動が明確になったかを確認します。
講師が確認したい4つの観点
- 本人の言葉になっているか:大人がテーマや文章を決めすぎないようにします。
- 具体的な体験があるか:実際に作った、見た、試した経験は発表の説得力になります。
- 聞き手を意識できているか:初めて聞く人に必要な説明を一緒に考えます。
- 安全・プライバシーに配慮しているか:顔写真、氏名、学校名、位置情報、他者の著作物を使う場合は事前確認を行います。
完成した発表を次の挑戦へ
構成メモができたら、PowerPoint、Googleスライド、Scratch、動画、写真など、本人が表現しやすい方法で作品にします。発表の目標があると学習を継続しやすいため、DIGITAL STEPS LEAGUEの大会情報も授業の発展先としてご活用ください。
授業での使い方:短い動画なので、授業冒頭の導入、個別指導のテーマ相談、コンテスト準備のオリエンテーションに利用できます。


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